2013年10月25日金曜日

成田でSail On(高坂先輩のヨット豆知識)第6回目「日本のヨット事情 」

武蔵大学ヨット部ホームページのサイトマップの最後にある高坂先輩のヨット豆知識「成田でSail Onとても面白いエッセイなのでシリーズでご紹介しています。
(今とは少し違う世界の若者がそこにはいます)

四方を海で囲まれた島国“日本”。一昔前は造船世界一を誇り、遠洋漁業の船団は世界中のマグロを追い求め、1年中大洋を渡り歩いていました。近年、船籍は外国に移し船員も多国籍化してきたとはいえ、船が日本の貿易の中心を担っていることに間違いはありません。しかし、ヨットやモーターボートといった趣味の船(プレジャーボートとして総称されます)については先進国の中でも一番遅れた状況にあります。国民100人あたりのプレジャーボート保有隻数は次のとおりです。
(出典:ICOMIA)
日本  アメリカ  ノルウェー   オーストラリア
0.2隻   6隻   16隻    4隻
他の国と比べて一桁少ないのが現実の姿です。日本の南方系の先祖は南の島から小舟に乗って流れ着き、日本民族の血には海に対する憧憬や恐れといったような感情が海に対して少なからずあるはずです。それなのになぜこんなに差があるのでしょうか?
私が最初に舟への憧れをもったのは、30年以上前にアメリカのテレビドラマ"わんぱくフリッパー"で海外の状況をはじめて目にした時からでした。沿岸警備を仕事とするお父さんと小学生位の男兄弟2人、それに人間の話を聞き分けピンチになると活躍するかしこいイルカが主人公の物語です。主人公の家は海岸のすぐわきにあり、お父さんは大きなモーターボート、子供達はそれぞれ自分の小さなモーターボートを持ち、ひとたび事件が発生すると玄関から外に出、庭先の桟橋からそれぞれが自分の舟に乗り、あるときは入り江の奥へ、またあるときは沖の小島へと向かっていくのです。こんな世界はテレビの中だけだとずっと思っていましたが、海外の事情を知るにつれ実際にもこんな夢のような環境があることを知り愕然としました。
オーストラリアでは仕事を16:00頃に終えた後、日暮れまでの4時間、存分にヨットレースを楽しみ、それが終わると仲間で一杯やりながら食事を楽しんだり…アメリカではヨットハーバーに係留したクルーザーに住み込み、そこから会社へ通っているプログラマーがいたり…北欧では子供の誕生日にディンギー(一人乗りのヨット)をあげるのが最高のプレゼントだったり…等々なんでこんなに日本と違うのかと悲しくなってしまいます。

続きは・・・・・・


是非!アベノミックスにより
日本の沿岸をマリーンレジャーに積極的に開放して頂きたいと思います!

高坂先輩の夢が叶う時、日本の風景はガラット変わります 


次回に続く 


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