2016年3月15日火曜日

[北京 14日 ロイター]アングル:中国の「供給側改革」、温水便座から食堂まで適用

[北京 14日 ロイター] -
その言葉はある人にとっては中国でどこでも見られるちっぽけな麺物屋の改装を意味し、ある人にとってはハイテク便座(温水洗浄便座)の製造を意味している。「供給側改革」は北京で開催中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)での流行語だが、解釈はさまざまで、正確な意味はあいまいなままだ。

習近平国家主席の昨年終盤の発言で注目されるようになった供給側改革(サプライサイド・リフォーム)という言葉。米国のレーガン元大統領が規制緩和や減税を導入する際に用いた英語のフレーズが由来だ。アナリストらは国有企業の再編などを通じ、国内経済における政府の役割を縮小して市場原理を一段と働かせることを狙ったものだと説明している。

しかし、実のところ具体的な意味は誰もよくわかっておらず、数千人いる全人代の代表がそれぞれ独自の解釈をする中で、省級政府による無駄遣いといったリスクが高まっているほか、中央政府の政策を地方に浸透させることの難しさを浮き彫りにしている。

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