2016年3月29日火曜日

[29日 ロイター] 世界経済懸念行き過ぎ、緩やかな利上げ適切=米連銀総裁

[29日 ロイター] -
米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は29日、米経済の状況を踏まえると、緩やかな利上げが適切との考えを示したうえで、世界経済の減速や金融市場の混乱による影響をめぐる懸念は行き過ぎ、と主張した。シンガポール国立大学で行う講演のなかで述べた。

総裁は「他国経済の影響はわが国には波及していない」とし「雑音に惑わされず、(利上げへの)軌道上を進み続けるべきだ」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)は今月、政策金利を据え置き、想定する今年の利上げ回数を4回から2回に減らすなど慎重な姿勢を示した。

一方、ウィリアムズ総裁はきょうのシンガポールでの講演で、失業率は2016年末までに4.5%前後に下がり、インフレ率は向こう2年以内にはFRBが目標とする2%に上昇する、との見通しを示した。

総裁は「望ましい状態にはまだ、到達していないものの、最近の状況は非常に勇気づけられるものであり、(インフレ)目標の達成に向けて順調に進んでいるという、私の見方を補強するものだ」とし、全般的に米経済は順調に推移していると指摘した。

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