2016年3月7日月曜日

[ワシントン 4日 ロイター BREAKINGVIEWS] コラム:順調な雇用増の裏にある米経済の「弱点」

Gina Chon

[ワシントン 4日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 
力強い雇用創出という面に基づけば、米国経済は順調に推移している。しかし4日発表された2月の非農業部門雇用者数が24万2000人増加したことがすべてを物語っているわけではない。

生産性と国内総生産(GDP)成長率はなお期待外れの動きを続け、国民が不安感から消費を手控えて経済成長が緩やかにとどまる状況がますます定着しつつある。

オバマ政権は、2月の失業率が4.9%という低水準を維持したことが米経済の強さの象徴だと指摘している。それは確かであり、最悪だった2009年の10%から大幅に改善した。だが雇用は経済の健全性を示す指標の1つでしかないし、他のいくつかの指標はそれほど明るくない。

第4・四半期のGDP成長率は前期比1%というさえない数字だった。同じ期間の個人消費も2%とぱっとしない伸びで、労働生産性は年率2.2%低下した。米国の生産性は失速しているように見受けられ、このまま上昇しなければ、賃金と景気信頼感をそれなりの幅で押し上げる力を得ることができない。

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